教えよう、パンダアップデートの基本を パンダアップデート対策! – Googleに評価されるコンテンツとは?

※こちらの記事は2019年8月19日に内容を更新しています。

Googleには多くのアルゴリズムが存在し、アップデートを繰り返し実施しています。
数あるアルゴリズムの中でもコンテンツに関するアルゴリズムは注力している傾向があり、順位にも大きく影響しています。
今回は、コンテンツの品質を正しく評価するための「パンダアップデート」について解説します。

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パンダアップデートとは?

This update is designed to reduce rankings for low-quality sites—sites which are low-value add for users, copy content from other websites or sites that are just not very useful.

※ オフィシャルGoogleブログより引用

パンダアップデートは低品質なコンテンツの評価を下げ、高品質なコンテンツの評価を上げるアップデートです。

2011年2月に英語圏で、2012年7月に日本で導入されました。
英語圏での初導入では、クエリ全体の11.8%という極めて幅広い範囲に影響を与えたと発表があり、その後も対象地域において1%を越える規模の大きいアップデートが繰り返されました。

導入以降何度も手動のアップデートが行われましたが、2013年3月からは自動更新に切り替わっています。
検索順位への影響も大きく、ウェブマスターが知っておかなければいけない重要なアップデートの一つです。

SEO(検索順位)への影響

では具体的に、どういったウェブサイトであるとパンダアップデートの影響を受けるのでしょうか。
一例ではありますが、以下のようなページになります。

独自性(オリジナリティ)が低いページ
専門性が低く、十分な価値を提供していないページ
引用ばかりの、薄っぺらいページ
自動生成された重複ページ
広告誘導目的のページ
根拠がなく、信頼性(信憑性)を確保できないページ

よく見るありふれた情報や、自動生成された中身のないページは上位表示が難しくなります
これらのページは役に立つ情報を提供できるとは考えられず、ユーザーニーズを満たすことができないページとして、順位下落の対象になっています。

逆に「独自の研究成果」や「独自の分析や解析」など、他では得られない有益な情報は、高品質なコンテンツとして上位表示への貢献が高いと考えられます。

パンダアップデート導入の経緯

パンダアップデート導入よりも前、コンテンツファームと呼ばれる、低品質なコンテンツを大量に配信するサイトが検索結果上位に多数表示されていました。

コンテンツファームは広告収益を目的としていて、ユーザーニーズを考慮したサイトとは程遠いものでした。
こうしたサイトは、検索の満足度低下につながる上、品質が高いサイトが検索結果下位に埋もれてしまう原因にもなっていました。

このような状況を打開するべく、有益な情報を与える高品質なサイトを上位表示させ、低品質なコンテンツを排除するためのパンダアップデートを導入しました。
※上記経緯により導入当初は「ファーマー・アップデート」と呼ばれていました。

ちなみに、この名称はエンジニアのBiswanath Panda(ビスワナス・パンダ)さんからとっているらしいですよ。他に「白黒はっきりさせる」という意味あいもあるとかないとか。

パンダアップデートに対しての対策方法

まずは、自分のサイトがユーザーにとって有益な情報を提供できているか、今一度振り返ってみてください。
Googleのウェブマスター公式ブログにもあるように、「ユーザーの利便性を可能な限り高めていくこと」がとても大切です。
それを踏まえて下記の対策方法を実施してみてください。

ユーザーニーズを満たすように「改善」する

どんなユーザーに、どんな情報を提供し、どんなニーズを満たすのか、まずは確認してください。
高品質な情報を提供するために必ず必要になります。

高品質コンテンツ追加による改善

最も推奨する施策は高品質なコンテンツの追加です。
特にページコンテンツが少ない場合や、オリジナルコンテンツが少ない場合は追加を推奨します。
その際「ユーザーニーズを満たす」コンテンツになっているかを考慮してください。
「高品質」の基準として、下記のような内容を考慮してください。

独自性(オリジナリティ)があるか
専門性があるか
信頼できるコンテンツか
ユーザーニーズを満たす内容が網羅されているか

既存コンテンツのリライトによる改善

既存コンテンツをわかりやすく修正したり、変更がある場合は最新の情報に更新してください。
リライトの際も追加と同様、専門性や独自性を意識すると、高品質なコンテンツにつながります。

また、伝える情報によっては画像や動画を使用するなど、ユーザーが最もわかりやすい方法を使用するようにしましょう。
※追加にせよリライトにせよ「ユーザーニーズを満たす品質改善」が重要です。
Googleのグーグルのゲイリー・イリェーシュ氏もTwitterで言及していますね。

確認・修正により「信頼性」を確保する

Web上には間違った情報が大量に存在します。
発信している情報はGoogle・ユーザーともに信じられるようにしておきましょう。
誰が書いたか」「どこの情報か」、そういった情報を確認できる環境が必要です。
他に「不備がないか」も気にすべきポイントです。
信頼性に関する具体的な注意点を紹介します。

誤字・脱字の修正

不備の多いサイトは信頼を失う可能性があります。
誤字や脱字は、言葉の意味合いが変わってしまう可能性もあります。
コンテンツの品質管理は、細かくチェックするようにしましょう。

著者(情報発信者)の明記

著名な医師が教える「肩こりの治し方」
素性の知れない謎のおじさんが教える「肩こりの治し方」

どちらなら信じられますか?「医師による治し方」に決まってますよね。
ユーザーが安心・信頼できるように、情報発信者は明確にしておきましょう。

また、Googleはコンテンツを評価する際「権威性」を一つの評価指標にしています。
情報発信者の明記はユーザーにもGoogleにも信頼してもらえる、良いコンテンツになるわけですね。

引用元や情報ソースの明記

品質に関するアップデートがあったようです
品質に関するアップデートを行ったとGoogleが公表しました

たったこれだけの文章の違いでも信頼性は異なります。
引用元や情報ソースはURLを一緒に掲載すると、より信頼できるようになります。
掲載情報のソースは明記するようにしましょう。
例えば…

検索順位を決める際、専門性も見ているようです。
Google発信のこちらの動画で説明しています!

みたいな感じですね!

質の悪いコンテンツを「削除」する

パンダアップデートでは、低品質なコンテンツが占める割合が多いと、サイト全体にマイナスの影響を与える可能性があります。
そういった低品質ページは、評価対象から除外しましょう。

なお、(サイトの状況にもよりますが)基本的には「コンテンツ改善」が優先で、追加やリライト、修正といった施策よりも優先度は低くなります

Googleの評価対象から除外する

システムにより自動生成(機械的に生成)されたページなどは、コンテンツが似通っていて、Googleから低品質と判断される可能性があります。

状況によってはnoindexタグcanonicalタグrobots.txtのdisallow等を使うことで評価対象から除外し、マイナス評価を回避することが有効です。

ページを削除する

そもそもニーズがなく、有益な情報にすることが難しい場合、削除も一つの手段です。
トラフィックがなく貢献度の低いページは、残しておくメリットも小さくなります。
改善が難しければページ削除も視野に入れましょう。

コンテンツの品質について

改めてコンテンツの品質についてまとめましょう。
「ニーズを満たし、専門的で、独自性が強いコンテンツ」が必要になります。
ポイントまとめると下記のようになります。

ユーザーニーズを満たし「課題解決」するために役立つ
掲載情報が信頼できる内容
他では得られない、価値ある情報を発信している
不備なく、わかりやすくまとめられている

共通しているのは、「ユーザーにとって有益であるかどうか」です。
パンダアップデートへの対策に限らず、上記のような内容は意識できるといいですね。

まとめ

今回は、パンダアップデートについて解説しました。

ウェブマスターガイドラインではSEOの基礎やスパム対策などの基本的なことを、品質評価ガイドラインではGoogleの理念や考え方、評価基準の一部などSEO成功のポイントのようなことを確認できます。

また、SEOのヒントやコンテンツの品質に関しては「ウェブマスター公式ブログ」や「品質評価ガイドライン」等、Googleから公開されている情報も存在します。

これらの公開情報を参考に、ご自身のサイトのコンテンツを今一度振り返って、対応してみてください。

また、この記事でお話したパンダの他に「ペンギン」という大規模アップデートがあります。
ガイドライン違反を取り締まる、影響力が強いアップデートになります。

リンクを貼っておきますので、チェックしてみてくださいね。

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