サーチコンソール(Search Console)の基本を解説!登録から使い方まで教えます!
2019年9月24日
SEOとWebマーケティングがまるっと解るWebマガジン SEM JOURNAL
更新日:2022年 06月 07日 公開日:2019年 06月 05日
登場人物
そんな方のためにSEOの基本的なところを解説します。
この記事でSEOを知って、やってみて、成功体験をする人がいたら嬉しいですね!
目次
「SEO」は「検索エンジン最適化」のことです。
「Search Engine Optimization」の頭文字をとって、「SEO」ですね。
直訳すると「検索エンジン最適化」で、一般的には「検索結果上位に表示するための施策」を指します。
検索結果はGoogleが作っていますので、Googleの動きや方針の理解が必要…
であることは前提で、SEOはユーザーの情報や市場の動向、ビジネスの理解など、様々な要素を理解する必要があります。
また、以前はタグの調整や簡易的なコンテンツ追加など、単純な施策でも順位が上がりました。
ですが、近年はこれまで効果のあった施策が当たり前になっており、上位表示を達成するには、より幅広く・専門的な知識を求められるようになりました。
成功すれば継続した集客(自然検索)を得られることがSEOの大きなメリットです。
また、自然検索は自分の意志で検索してページにアクセスします。
必然的にユーザーの質も高くなります。
加えて、作成したコンテンツやHTMLソースコードの調整など、施策が残る点も魅力的です。
SEOは成果が出る保証がありません。
また、シミュレーションが困難で、費用対効果を正確に測ることができません。
加えて、Googleの動きに大きく影響されます。
昨日までOKだった施策が、今日はNGになっているかもしれません。
実践と検証、成功と失敗を繰り返しながら継続して行っていくのがSEOなのです。
■検索エンジンスターターガイド
https://support.google.com/webmasters/answer/7451184?hl=ja
■ウェブマスター向けガイドライン(品質に関する評価)
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja
■Google-検索品質評価ガイドライン
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf
※下記URLで電通デジタルさんがわかりやすく解説しています!
https://www.dentsudigital.co.jp/topics/2018/0822-000081/index.html
「これをやれば絶対順位が上がる!」という指標はありません。
ですが、SEOを行うにあたり、下記項目は意識するようにしましょう。
近年Googleは頭が良くなっていて、評価の質が上がっています。
ユーザーを意識した品質の高いサイトであれば、基本ちゃんと評価してもらえます。
「品質の高いサイト」を文字で表すのは難しいのですが、上記項目が整っているサイトは高品質と言える、と認識しています。
それぞれの項目について、解説します。
「料理の作り方」「お店への行き方」「商品の購入」「ゲームの攻略情報」 …
検索するユーザーには「検索意図」が存在します。
まずはユーザーが「どんな課題やニーズをもってページを訪れているか」を考えましょう。
多くのユーザーが持つ課題を解決し、ニーズを満たすコンテンツは、上位表示に貢献してくれます。
ユーザーが探しているページに、迷うことなく辿り着けるようにしてください。
例えば下記のような例を、皆さんもすでに体験していると思います。
なお、上手なリンク設計は重要なページをGoogleに伝えるシグナルにもなります。
例えばグローバルナビに掲載されているリンクや、TOPページのファーストビューにあるリンクは、一般的には重要なページへのリンクですよね。
このように、リンクを使ってGoogleに重要なページを教えてあげましょう。
UXは「快適」「きれい」「読みやすい」のような 「ユーザー体験」を指します。
UIは文字や画像、動画など 「ユーザーとの接点」 のことです。
Googleは「Googleが掲げる10の事実」にて、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と公言しています。
使いにくいサイトはどのみち成功しないでしょうし、UI/UXは意識しないといけない観点ですね。
SEOを意識しすぎて、ユーザーに不便な作りになっては本末転倒です。
■参考:Googleが掲げる10の事実
https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja
HTMLソースコードや構造化データの実装といった技術的な内容です。
前述した通りGoogleの評価品質は上がっていて、ユーザーにとって有益なサイトであれば高く評価される傾向にあります。
ですが、サイトの情報をわかりやすく伝えてあげた方がGoogleだって評価しやすいし、評価ミス(ページ内容の認識間違い)だって減りますよね?
サイトの裏側を整備することで、正しい評価の手伝いになる訳です。
Web上で第三者に評価されることはGoogleの検索順位に大きく影響します。
第三者評価として「外部リンク」と「サイテーション」の2点を紹介します。
●外部リンク
他のサイトからのリンクを指し、評価の指標となる。
ただ数が多ければ良いという訳ではなく、リンク元の品質(Googleから評価されている、関連性が高い等)も必要。
評判のいいサイトを構築して、質のいいリンクを多く得ることが上位表示の助けとなる。
●サイテーション
Web上での引用・言及、口コミなどが該当する。
名称や電話番号等が言及されることで、検索順位の評価に影響があると言われている。
いい意味で話題になっていればプラスになり、悪い意味で話題になっていればマイナスに働くと考えられる。
POINT
◯ ユーザーを考えて良いサイトを作る
◯ Googleがサイトの情報を正確に認識できるようにする
◯ Web上で良い評判を得て、リンクや口コミを得る
全世界でWebサイトは17億以上あるそうです。(常に変動してはいますが)
※参考: https://www.internetlivestats.com/total-number-of-websites/
Googleは膨大な量のWebサイトのデータを基に検索結果を作っています。
検索結果の作成は、下記のような手順で行われています。
クロールはクローラーと呼ばれるプログラムが行います。
「bot」や「Googlebot」と呼ぶこともありますね。
また、上記2番目の「インデックス」はとても重要なワードです!
ここで必ず覚えておきましょう。
では、各フェーズを解説します。
Googleの仕組みは書店に例えられることがあります。
まず、最初のステップである「クロール」では、世界に散らばった本(Webページのデータ)を収集します。
Googleは膨大なページをリンクを辿ることで巡回し、データを蓄積しています。
クローラーの巡回は、下記2つの手段でURLを発見し、行われます。
・既存ページのリンクを辿る
・xmlサイトマップに書かれているページを巡回する
※xmlサイトマップ:サイト内のページをGoogleに伝えるファイル
クロールされなければGoogleはページを認識できませんので、検索結果にも表示されません。
クロールの制御を行う場合は、細心の注意を払うようにしましょう。
クロールは、本(Webページのデータ)を集めるフェーズです。
インデックスのフェーズで、集めた本をきれいに本棚にしまっていきます。
整理してあれば探している本がすぐ見つかりますし、いらない本を処分しておけば、必要な情報だけを提示することができます。
すでにお気づきかもしれませんが、検索結果に表示されるページは全てインデックスされているページです。
逆に、検索結果に表示させたくないページはインデックスさせなければOKです。
例えば、テストページや作成中のページはインデックスさせなければ、検索結果に表示させないようにできます。
インデックスについては、Googleが公式のドキュメントを公開しています。
とてもわかりやすいので、以下に引用しておきます。
ウェブは、一括で管理されないまま、絶えず書籍が増え続けている図書館のようなものです。Google では、ウェブクローラと呼ばれるソフトウェアを使用して、公開されているウェブページを探します。
検索が情報を整理する仕組み
クローラは、ユーザーがウェブ上でコンテンツを閲覧するときと同じように、ウェブページを見て、ページ上のリンクをたどります。リンクからリンクへ移動し、ウェブページに関するデータを Google のサーバーに蓄積していきます。
最後にほしい本を検索したら、候補が出てくるようにします。
この候補は本棚の中(インデックスしたデータ)から選ばれます。
単純に本棚から選ばれると書きましたが、選ぶためにはたくさんのルールが存在します。
このルールを「検索アルゴリズム」と呼びます。
検索アルゴリズムについて、少し解説しておきます。
公表はされていませんが、アルゴリズムの種類は200以上あると言われています。
ガイドライン違反を取り締まるものも存在し、違反すればペナルティとなるケースもあります。
また、Googleは随時アルゴリズムのアップデートを繰り返し、検索の品質を改善しています。
常にアンテナを貼って、最新情報を把握しないといけませんね。
なお、一例になりますが、下記2つは有名なアルゴリズムアップデートになります。
ページの品質評価に関する「パンダアップデート」
ガイドライン違反を取り締まる「ペンギンアップデート」
この2つの名称には「白黒はっきりさせる」という意味が込められているらしいです。
「白」はちゃんと評価して「黒」は容赦なく断罪する。
Googleの検索結果品質向上に向けた断固たる決意を感じますね…
※上記に加えて、パンダはエンジニアのBiswanath Panda(ビスワナス・パンダ)さんからとっているらしいです。
POINT
◯ クロールは「ページを発見する」重要なフェーズ
◯ 検索結果の全てのページはインデックスされているページ
◯ ランキングは200種類を超えるアルゴリズムで作られている
SEOで避けて通れないのが「キーワード選定」です。
ここでは筆者が実際にやっている、キーワード候補の出し方とキーワード選びのポイントについて解説します。
キーワード候補は、専用のツールを使って出します。
ツールはたくさんありますが、ここでは「Ahrefs」というツールを使って解説します。
あくまでキーワード選定方法の一つですが、参考になれば幸いです。
手順は下記になります。
まずはサイトを見てメインワードを決めます。
ここでは「電子タバコの通販サイト」を例に考えてみます。
「電子タバコ」「電子タバコ 通販」「リキッド 通販」あたりが思い浮かびます。
まずはこのように軸となるワードを出してあげましょう。
メインワードが決まったら、関連性の高いワード候補を出していきます。
ワード候補の抽出には「KeywordExplorer」という機能を使用します。
上部ナビゲーションにある Keywords explorer をクリック。
画面遷移したら、入力欄にキーワード(ここでは電子タバコ)を入力。
結果から下記A~Dのデータを閲覧可能です。
A:入力したクエリの情報:検索ボリュームや難易度などのデータ
B:Having same terms:複合語、「電子タバコ 通販」など
C:Questions:疑問のクエリリスト
D:Also rank for:上位サイトが上位表示している他のクエリ
筆者は「Having same terms」と「Also rank for」をよく使います。
試しに「Having same terms」の詳細を見てみましょう。
※B~Dはそれぞれ「View all」をクリックすれば詳細を確認できます。
複合語のキーワードリストが表示されていますね。
ボリュームやクリック数などを確認可能で、「SERP」を押せば検索結果も確認できます。
次に、この中からいくつかキーワードを選択します。
選定の際は下記のような条件で絞り込むといいですね。
◯ 検索ボリュームがそこそこある
◯ 競合サイトが上位表示している(SERPで確認)
絞り込んだキーワードのSERPから「上位表示している競合のURL」をメモしておきます。
成功している競合がわかったら、その競合がどんなワードで集客しているかを調べます。
これには、Ahrefsの「SiteExplorer」という機能を使用します。
先ほど同様に手順を解説します。
ダッシュボードが上部ナビゲーション Site explorer をクリック。
調べたいサイトのURLを入力し、検索します。
この時点で競合のトラフィックやキーワード数など、様々な情報を確認できます。
左ナビゲーション(画像青枠)から、さらに詳細情報を確認可能です。
キーワード選定では「オーガニックキーワード」の項目が便利です。
キーワード・URL・推定アクセス数などを確認することができます。
このように、実際に検索されているワードを調べられます。
ただし、これらのワードは「競合が」集客に成功しているワードです。
同じように対策できるのか、精査が必要になります。
ここまでで、キーワード候補の出し方を解説しました。
次は、以下の項目を意識しながら、これらのワードを精査していきます。
競合の指名ワードや競合のみが扱っている商品・サービスは、対策できないワードです。
仮に上位表示しても、ほとんどのケースでビジネスに貢献しないはずです。
極端な例ですが…
・「テニス」を扱わないスポーツ施設Aがあります。
・スポーツ施設 A がテニスの上達方法を投稿し、上位表示しました。
・スポーツ施設 A ではテニスができませんので、お客さんは増えません。
みたいな話ですね。
とてもシンプルなことですが、キーワード選定の際は注意しましょう。
トラフィックを期待できるワードを選びましょう。
ツール次第では、自動で推定トラフィックも出してくれます。
対策する価値があるのか、判断する指標として、確認するようにしてください。
※下記画像のような感じです。
キーワードの精査では「競合性」にも気をつける必要があります。
人気のワードは競合も対策していて、上位表示の難易度も上がります。
ネットで買い物する時、Amazonや価格comなどの大手通販サイトを見かけませんか?
こういった強いサイトで上位の枠が埋まっていたら、上位表示の可能性は低くなります。
難易度が高すぎるワードは避け、実現性のあるワードを選ぶようにしましょう。
ツールによっては難易度も自動で検出してくれます。(Ahrefsでも可能です)
最後に検索結果から「キーワードの属性」を調べる必要があります。
マッチしていないと対策が不可能(対策する意味がない)になります。
まずは検索結果の一例を見てみましょう。
検索は何らかの「意図」があって行われます。
キーとなる検索意図は、下記4つに分類されます。
ここがずれると、上位表示は困難です。
例えば上記画像の「電子タバコ コンビニ」の場合は、コンビニで買えるかどうか「知りたい」が、主なユーザーの検索意図になります。
「買いたい」人をターゲットとする通販サイトとはずれていますね。
このように、キーワード候補は出すだけでなく精査が必要です。
大抵のツールで、キーワードのデータはCSVでダウンロード出来るはずです。
選ぶべきキーワードを見つけて、集客・売上につながる対策につなげましょう。
POINT
◆キーワード候補の出し方
◯ 実際に検索されているワードを軸に考える
◯ 競合がどんなワードで集客に成功しているか確認する
◆キーワード選びのポイント
◯ ユーザーニーズや検索意図を把握する
◯ 難易度(競合性)を意識する
◯ ビジネスモデルとマッチしているか確認する
意図したとおりにページを発見、評価してもらうための施策になります。
こちらで紹介する施策は、設定次第でGoogleが正しく評価できなくなる可能性があります。
不安な方は一旦そのままにして、知識のある人に相談しましょう。
◯ 評価対象ページの統一
内容が同じ・類似しているページの評価を統一する施策です。( ※正規化といいます)
正規化を行わないと評価が分散してしまう可能性があります。
例えば、本来100の評価を得られるページの評価が、重複ページのせいで50×2に分散してしまうかもしれません。
一例になりますが、下記のようなケースで正規化を行います。
◯wwwありなし/index.htmlありなし
◯同じ商品の色違いページ
◯ 評価してほしくないページのインデックス除外
テストページなど、評価してほしくないページは、インデックスしないように設定しましょう。
コンテンツが著しく少ないページなど、低品質と誤認される可能性があるページも対象です。
低品質ページが多数あると、「品質の低いサイト」と認識されてしまうかもしれません。
「robots.txt」ファイルや、HTMLの「noindexタグ」を使用して、インデックスされないように処理します。
ソースコードを整備することで、Googleがページの内容を正確に把握できるようになります。
間違った情報が伝わってしまったら、当然評価も変わってきてしまいますね。
◯ タイトル(titleタグ)の最適化
今も昔もSEOにおいてtitleタグは重要です。
以下のポイントを抑えて設定するようにしましょう。
titleは検索結果に表示されるため、クリック率(CTR)にも影響があります。
ユーザーが何を求めているのかを推測し、アクセスすれば課題を解決できることを伝えてあげてください。
また、デバイスやブラウザ次第で表示できる文字数は変わります。
PCの30~35文字に対してスマホでは35~42文字ほど表示されます。
◯ 見出し(hタグ)の最適化
h1タグが大見出し、h2~h6が小見出しを表します。
順位への影響はあまり感じられないかもしれませんが、重要です。
hタグは掲載コンテンツを区切り、整理することに役立ちます。
整理されたコンテンツは、人も検索エンジンも読みやすく、理解しやすくなります。
また、順位が上がらないときには、上位の競合サイトとhタグを比較してみましょう。
ニーズがあるトピックが掲載されておらず、伸び悩んでいる可能性があります。
※見出し抽出おすすめツール
◯ 紹介文(descriptionタグ)の最適化
desciptionは検索結果に表示されるページの紹介文です。
順位ではなく、クリック率に影響します。
descriptionは以下のポイントを意識するようにしてください。
検索結果に表示される、集客の要になるページには、必ず設定しましょう。
また、タイトル同様「課題の解決が可能であること 」 を伝えてください。
文字数が多い分多くを伝えることができます。
例えば、私はよくゲームの攻略情報を見るのですが…
・ボスの弱点や攻略方法
・適正キャラクター
・入手可能アイテム
みたいなワードがあるとアクセスします。
ユーザーが何を求めてページを訪れるのか、事前に確認して応えてあげましょう。
コンテンツとリンクはページを評価する上でとても重要な指標です。
正しく、安全で、ニーズを満たすコンテンツを掲載しましょう。
◯ 「品質が高い」コンテンツ(E-A-Tの概念)
・ Expertise(専門性)
・ Authoritativeness(権威性)
・ Trustworthiness(信頼性)
の3つの頭文字をとってE-A-Tになります。
特に医療や健康に関するコンテンツ(YMYLと言います)など、ユーザーに提示するコンテンツの質が求められる領域では重要になります。
各項目を簡単に説明すると、下記のようになります。
■ Expertise(専門性)
・情報が深堀りされていて、課題の解決が可能
・幅広いニーズに対応していて、課題を解決できる
・他では得られない価値のある情報を提供している
■ Authoritativeness(権威性)
・第三者から高い評価により、権威となっている
※Webでは多くの人に認められ、支持されている
・誇れる「受賞」や「実績」がある
■ Trustworthiness(信頼性)
・運営者が明示されていて、信頼できる
・セキュリティが完備されている
・コンテンツに不備がなく、正確
・継続して高品質なコンテンツを発信している
E-A-Tは直接は検索順位に影響を与えません。
※概念であって「E-A-Tポイント」みたいなものは存在しません。
ですが、サイトの成功において必要不可欠な要素です。
意識するようにしましょう。
◯ コンテンツの量(ボリューム)
まず、何文字が正解、という決まりはありません。
「ユーザーニーズを満たすボリューム」が必要です。
例えば用語集は多くのケースで文字数が少ないですが、クエリによっては上位表示されます。
大切なのはニーズを満たすために必要なトピック(話題)と、課題を解決できるコンテンツを用意することです。
前述の通り、コンテンツとリンクはページ評価の重要な指標です。
リンク設計は入念に行い、随時改善が必要です。
では、重要な項目を見ていきましょう。
◯ わかりやすく、迷わないリンクの構築
・デザインを整備して「推したいリンク」を明確に
・「リンク先の内容」をわかりやすく伝える
ニーズが強い情報や、推したいページへのリンクはひと目で分かるよう設計しましょう。
クリック後にイメージと違うページに遷移するのはNGです。
アンカーテキストやリンク周りのテキストで、リンク先ページの情報を明確にしてください。
このように「ユーザーのルート」をわかりやすく整備していきます。
ストレスなくサイトを巡回できるように、リンクを構築しましょう。
◯ 不要な内部リンクの除外
極端な例ですが、リンクが100個並んでいたら100個の選択肢が表示されていることになります。
そこから探しているページを見つけるのは大変そうですね…
また、検索エンジンはリンクが集まっているページを重要と認識します。
闇雲にリンクを設置してしまったら、重要性を伝えるシグナルも機能しなくなってしまいます。
上位表示しているサイトの多くは、利便性が高く、ユーザーに役立つサイトです。
仮に上位表示されても、快適なサイトでなければ売上につながらず、成功は難しくなります。
◯ 表示速度
表示速度は引っ越しに置き換えると、理解しやすいと思います。
重い荷物や、たくさんの荷物を運ぶのには時間がかかりますよね。
Webページの表示でも同じことが言えます。
大きな画像や動画、凝ったアニメーションなどは優れたUIを提供しますが、ファイルが重く、表示に時間がかかります。
なお、2018年には極端に表示が遅いサイトの検索順位を下げるアップデート(スピードアップデート)が展開されています。
デザインや動きを重視しすぎて、速度を疎かにしないように注意が必要ですね。
表示速度の確認は、GoogleがPageSpeedInsightというツールを提供しています。
リンクはこちらです。
◯ モバイルユーザビリティ
モバイルでの使いやすさを示す指標です。
以下の指標があります。
・テキストが小さすぎて読めません
・ビューポートが設定されていません
・ビューポートが「端末の幅」に収まるよう設定されていません
・コンテンツの幅が画面の幅を超えています
・クリックできる要素同士が近すぎます
・互換性のないプラグインを使用しています
見やすく、操作性良く、変なプラグインとか使わないでね。
ということです。(モバイルで)
なお、モバイルフレンドリーに問題があるかどうかは、SearchConsoleで確認可能です。
※問題があるとエラーが検出されます
◯ Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
2021年に検索順位を決める指標の一つになるようです。
Core Web Vitalsは以下の3つを指します。
■ Largest Contentful Paint (LCP)
ページ内の元も大きい(重い)要素が表示されるまでにかかる時間です。
高画質の大きな画像や動画が該当することが多そうです。
なお、基準は2.5秒なので下回らないようにしましょう。
■ First Input Delay (FID)
ユーザーの初動までにかかる時間です。
ページを開いても中々反応しないサイト、たまに見かけます…
こちらの基準は100ミリ秒未満です。
※1ミリ秒=1000分の1秒
■ Cumulative Layout Shift (CLS)
視覚的な安定性のことで、レイアウトのズレを数値化してくれます。
クリックしようとしたら直前でずれて、別のボタンを押してしまった。
私にも経験があります…
こちらの基準値は0.1未満とのことです。
これらの数字はChromeの拡張機能で計測することができます。
※以下の記事で鈴木謙一さんが紹介してくれています。
Core Web Vitalsを計測するChrome拡張がウェブストアからインストール可能に
また、前述のPageSpeedInsightでも検証が可能です。
POINT
◯ クロール制御で意図した通りのページを評価してもらう
◯ HTMLの調整で意図した通りにページの内容を認識・評価してもらう
◯ 「コンテンツ」と「リンク」は評価の重要な指標
◯ UI/UXの意識も大切、ユーザーを置いてけぼりにしないこと
リンクは投票のような考え方で、多く集まれば検索順位にプラスに働きます。
ただし、選挙の投票とは違い、Web上の投票では「一票(1リンク)の価値」が異なります。
関連性が高いページや、すでに高く評価されているページからのリンクは、リンクの効果が高くなります。
逆に、順位操作目的のリンクや金銭のやり取りが発生する外部リンクは、低評価になります。
場合によってはGoogleのガイドライン違反でペナルティにもなりえます。
SEOにおける「外部対策」は、外部リンクの環境を整えてあげることを指します。
良いリンクを増やして、悪いリンクを減らすことで、Web上の評価を高めます。
外部リンクは自分で制御することができません。
できることは極論、「リンクもらえるように頑張ろう!」になります。
筆者からのアドバイスになりますが、以下の項目を意識してコンテンツを作ることをオススメします。
ユーザーに良い体験を提供して、共感してもらうことでシェアへと繋がります。
妥協なく、ユーザーの課題を解決できるコンテンツを発信するようにしてください。
SNSやメジャーなブログなど、人が集まる場所は知っておくと◎です。
発信した情報は人に見てもらわないと意味がありません。
順位操作を目的とした「過剰なリンク交換」や「不自然な大量リンク」はガイドライン違反としてペナルティの対象になります。
※上記のような順位操作目的のリンク全般を「リンクプログラム」と呼びます。
Google社員による「手動による対策」の対象になった場合は、大幅な順位下落やインデックス削除といった、重いペナルティが課されることもあります。
もしも外部リンクが原因で「手動の対策」の対象となってしまった場合は、該当のリンクを削除する必要があります。
リンクを削除することができない場合は、否認申請(リンク評価の受け渡しを無効化する申請)を行います。
その後、警告解除の「再審査リクエスト」を送信し、承認されれば警告を解除できます。
※以下、手動による対策に関する参考ページになります。
※SearchConsoleヘルプ 手動による対策レポート
https://support.google.com/webmasters/answer/9044175?hl=ja
※手動の警告の確認方法は下記の記事をご参照ください。
https://gc-seo.jp/magazine/seo/searchconsole/#i-7
POINT
◯ 良いリンクを得て悪いリンクを減らすことがSEOの「外部施策」
◯ リンクは投票のような概念、ただしリンクごとに渡す評価は異なる
◯ 順位操作や金銭のやり取りがあるリンクは絶対にNG!
ユーザーに役立つ「良いサイト」 を作り続けることがSEO成功のポイントです。
ここまで読んでいただけたのならお気づきの方もいるかも知れません。
SEOは一人で成功させるのはしんどい、と…
私も同感で、SEOは多くの人の協力があって成り立つと考えています。
例えば…
・営業と連携して、より魅力的に商品・サービスの情報を発信
・広報と連携して、たくさんの人にアプローチ
・顧客担当と連携して、アンケートやインタビューなど、リアルな声をサイトに反映
みたいな感じですかね。
努力を惜しまず良いサイトを作れば、SEOはきっと成功するはずです。