リンク切れとは? SEOへの影響とチェックツールを紹介 リンク切れとは?SEOへの影響とチェックツールを紹介します

インターネットを使っているとき、「404 Not found」と書かれたページに飛ばされたことはありませんか?
せっかく読みたい記事やコンテンツを見つけても、遷移できないと残念な気持ちになってしまいますよね。

この記事では、リンク切れについて説明していきます。

また、SEOツールを幅広く知りたい!という方向けに、総合的に紹介した記事もご用意しました。あわせてご覧ください。

記事SEO業界老舗のプロが語る!おすすめSEOツールをニーズ別に比較

リンク切れとは?

遷移先のページが存在せず、アクセスできない状態を「リンク切れ」と言います。
存在しないページにアクセスすると「404 not Found」と表示され、ユーザーのサイトからの離脱を招いてしまう可能性が高くなります。

リンク切れが起こる原因

リンク切れが起こる主な原因として、下記2点が考えられます。

●リンクを貼り間違えてしまう
●リンク先のページが削除されている

WebページのリンクはURLの記述が一文字でも違えば、リンク切れを起こしてしまいます。
当然URL変更で遷移先のURLが変われば、リンク切れになりますので、実装の際は必ずテストするようにしましょう。

リンク先ページの削除も、リンク切れを起こす原因となります。
ページを削除した場合、サイト内の該当ページへのリンクは全て削除するようにしましょう。
同時に、削除したページへのアクセスはリダイレクト処理を行うことを推奨します。

※リダイレクトに関しては下記の記事で紹介しています。
設定方法を知りたい方は見てみてくださいね。

.htaccessのリダイレクト – 書き方・設置場所・設定方法を解説します

リンク切れはSEOに悪影響?

リンク切れは基本的にはSEOに直接悪影響は与えません。
Googleのジョン・ミューラー氏も「無効なURLで起こる404は、形はどうであれサイトのインデックスやランキングに悪い影響を与えない」と発表し、ウェブマスター公式ブログにも明記されています。

しかしユーザーの視点から考えると、遷移できないことは不便です。
検索順位に影響はありませんが、UIの観点で考えて、リンク切れを発生させないようにしましょう。

直接的な影響がないとはいえ、例えばリンク先の設定が間違っていたら、本来得られるはずのリンクの評価はなくなってしまいます。そうなると、間接的に、マイナスの影響を及ぼす可能性があります。

ユーザビリティの観点からリンク切れを修正するのはもちろんですが、SEOの観点でも意識しておいた方がいいでしょう。

リンク切れチェックツールの紹介

リンク切れを直したほうがいいことは理解いただけたかと思います。
ここではリンク切れを起こしているかどうかチェックできるツールをいくつか紹介します。

ScreamingFrog

サイト内のリンクを辿り、metaタグやhタグ、内部リンクなどの情報を抽出してくれます。
リンク切れ(ステータスコード)も抽出可能で、リンク元ページまで見ることができます。

有料ツールでダウンロードが必要ですが、500URLまでは無料で使用できます。
※参考:https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/

Dead-link-checker.com

URLを入力するだけで、リンクの切れているものを一覧で表示してくれる無料のツールです。
※参考:https://www.dead-link-checker.com/ja/

SearchConsole

Googleが提供しているウェブマスター向けのサイト管理ツールです。
「インデックスカバレッジレポート」でエラーや警告を確認可能で、リンク切れ(404エラー)もそこに含まれています。
※参考:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

リンク切れヘの対応方法

まずは上記で紹介したようなツールを使用し、リンク切れ箇所を特定しましょう。
特定したら対応するわけですが、対応の基準は「ユーザーの快適さ」になります。

正しいリンクの設定に修正する

リンク先URLの設定が間違っている場合は、URLを修正してください。
遷移先が存在しない場合はサイト全体を確認し、すべてのリンクを削除しましょう。
特にナビゲーションなど多くのユーザーの目に留まり、クリックされる可能性が高いリンクは注意が必要です。

カスタム404エラーページの作成

コンテンツを削除した場合は、専用の404エラーページ(カスタム404エラーページ)を作成し、表示させることをオススメします。
ニーズのあるページに誘導したり、ユニークな内容にしてみたり、ユーザーを離脱させないことが重要です。
一例ですが、アメリカamazonの404エラーページは癒されると話題になりましたね。

ステータスコード404とソフト404

通常404エラーページのステータスコードは(そのまんまですが)404になります。
ですが、コンテンツが存在しないにもかかわらず、ステータスコード200を返すページが発生することがあります。
これを「ソフト404エラー」と呼びます。

SEO(検索順位)への影響

Googleのジョン・ミューラー氏によると、404エラーページ同様、ソフト404もSEOへの影響はほとんどないとのことです。
こちらの動画でご確認いただけます。(英語ではありますが…)

公式はソフト404エラーを非推奨

ソフト404エラーは200(成功)のステータスコードです。
つまり「コンテンツがあるものとして扱われる」ページになります。
200である以上Googleはクロールを続け、場合によっては検索結果にも表示されてしまいます。
こういった事態はGoogleからもユーザーからも望ましいものではなく、非推奨となっています。
この内容はGoogleのヘルプセンターにも書かれています。

ソフト404エラーが起こる原因と対策

システムでページが動的に生成されたときに発生する可能性があります。
こちらが原因の場合は、システムの改修が発生する可能性もあります。
該当するURLに対し404のステータスコードを返すよう設定できれば解消できます。

ただ、ソフト404エラーはもちろん直したほうがいいですが、「存在しないページがクローラーに認識される」だけなので実はそこまで問題ではありません。他に重要な課題があれば、優先順位を下げてもいいと思います。

とはいえ非推奨ではあるので、リンク切れ修正のタイミングなど、どこかで直しておくといいでしょう。

まとめ

リンク切れは直接的なSEOへの影響は強くありません。
ですが、「使いやすく快適なサイト」のために、しっかり整理するようにしましょう。

SEOはサイト内のコンテンツだけでなく、リンクなどのWeb上での評価も重要な指標です。
欲しい情報がすぐに見つかる、リンクが整理されたサイトなら、使っていて快適ですよね?

そういったサイトはWeb上で評価されやすくなります。
あまり気にしてこなかった方も、一度整理してみてはいかがでしょうか。