ユーザビリティアップ!サイト内検索でUXを向上させよう

UX(ユーザーにとってのサイトの使い心地・正確には「ユーザー体験」と言います)を改善するひとつの方法として、「サイト内検索を設置する」という方法があります。
サイト内検索を実装しているWebサイトは数多く、メジャーなユーザビリティ・UX向上の方法となっていることは、Web担当者であればご存じの方も多いでしょう。

ただし、サイト内検索は、単にそのWebサイト内の検索を可能にし、ユーザーが快適にサイトを回遊できるようになるだけのツールではありません。
サイト運用者側にもメリットはたくさんあります。

そこで今回は、サイト内検索を設置することによるメリットや具体的な設置方法と併せて、Googleアナリティクスとの関係も詳しくご説明していきます。

また、ユーザビリティアップのためにサイトのリニューアルをご検討の方に、動画セミナーをご用意しています。あわせてご覧ください。

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サイト内検索とは?

サイト内検索とは、例えばECサイトなどで設けられている、サイト内の商品を検索できる機能です。
サイトのヘッダー部分やサイドバーの上部に設置されていることが多く、ユーザーの目につきやすい配置が施されています。

実店舗に置き換えた場合で考えてみましょう。
何か商品を探している時、自分の足で店内を探し回ると労力を使いますよね。
そんな時、店員さんに聞けば、お目当ての商品の場所へすぐに案内してくれます。

わかりやすく言えば、サイト内検索は、まさに実店舗でいうところの店員さんの案内のようなものです。

サイト内検索を設置することのメリット

サイト内検索を設置することのメリットは大きいです。
実際にどのようなメリットが見込まれるのかを確認してみましょう。

ユーザビリティ・UXが向上する

サイト内検索の一番のメリットと言えば、やはりユーザビリティ・UXの向上です。
例えば、サイト内検索が無いECサイトでは、ユーザーはメニューからどんどん下の階層におりていき、行きついた商品一覧の中からさらにお目当てのアイテムを探さなければなりません。

サイト内検索が設置されていれば、商品名を入力して検索すればすぐにその商品のページが表示されます。
商品名がわからなくても、例えば「ゲーム RPG」などと検索をかければ、一気にその階層まで連れて行ってくれるのです。

これにより、ユーザーが商品を探し回ってサイトの中を無駄に行き来するストレスを激減させることができます。

サイトのCVが向上する

サイトのCV(コンバージョン・ECサイトで例えるなら「購入」です)が向上する点も、サイト内検索を導入するメリットです。
せっかく商品を探してサイトに訪れてくれたユーザーでも、その商品がなかなか見つからなければ、諦めてサイトを離脱してしまうかもしれません。

長々と商品を探していると疲れてしまいますし、見つからないことへの不満を抱いて、それがサイトへの不満に変わってしまうこともあります。
そうすると、そのユーザーはもうサイトには訪れてくれなくなってしまうかもしれません。

サイト内検索によって瞬時にお目当ての商品にユーザーを導いてあげることで、ユーザーが購入行動に移る可能性がグンと上がります。
そもそも「この商品が気になる、欲しい」と感じてユーザーはサイト内検索をしますので、そのページにたどりつければ購入する確率はかなり高いのです。

サイト内検索の結果から、ユーザーのニーズを把握できる

後述で詳しくご説明しますが、サイト内検索の結果はGoogleアナリティクスで確認することができます。
サイト内検索のキーワードを定量的に把握することで、「このサイトに訪れるユーザーはこういった商品・情報を求めている傾向にある」ということが分析できるのです。

こうした分析からサイトの改修を行い、UXやUIを改善することに役立ちます。

サイト内検索の設置方法について

では、サイト内検索はどのように設置したら良いのでしょうか。
メリットが多くあるサイト内検索、せっかくなら導入したいですよね。
サイト内検索の設置方法には「自分で制作する」「外部サービスを利用する」の二択がありますが、今回は外部サービスでもっともポピュラーなものをご紹介します。

Googleカスタム検索とは

見たことのある方も多いかと思いますが、Googleカスタム検索とは、サイト内検索窓の中に薄い文字で「Googleカスタム検索」と表示されている検索窓です。
もちろん、文字を入力するとその薄い文字は消えます。

Googleカスタム検索とはサイトにGoogleと同様の検索技術を利用しているため、ユーザーが入力したキーワードにより関連性のある検索結果を提供することができるのです。

Googleカスタム検索の設定について

Googleカスタム検索の設定・設置方法は非常に簡単です。
まず、「Googleカスタム検索」にお持ちのGoogleアカウントでログインします。

次に、画面左にある「新しい検索エンジン」をクリックし、「検索するサイト」「言語」「検索エンジンの名前」を入力したら作成ボタンをクリックしてください。

そうしたら、画面左にある「検索エンジンの編集」をクリックし、上記で登録した検索エンジンを選択。「コードを取得」をクリックします。

「コードを取得」のページに飛ぶと、コピペできるコードが表示されますので、そちらを
Googleカスタム検索を設置したいサイトのhtmlファイルに添付すれば完了です!
サイト上に念願のサイト内検索が表示されます。

Googleカスタム検索のメリット

Googleカスタム検索には、自分で作成する検索窓には無いメリットがあります。
しっかりと把握して、Googleカスタム検索を使いこなしましょう。

Google検索と同様の検索が可能になる

Googleカスタム検索は、Google検索と同様のシステムを利用しているため、柔軟な検索が可能です。
例えば、Wordpressにデフォルトでついているウィジェットに設置する検索では、「ワードプレス」と検索すると「Wordpress」や半角の「ワードプレス」は検索に引っかかりません。
しかし、Googleカスタム検索では検索に引っかかります。

Googleアナリティクスと連動している

Googleカスタム検索は、Googleアナリティクスと連動しているという点もメリットです。
Googleアナリティクスのほうで設定を行えば、ユーザーがGoogleカスタム検索でどういった検索を行ったかが確認できます。
こうしたデータがあれば、分析やサイト改修を行い、UX・UI向上だけではなく、SEO効果も狙えるのです。

Googleアナリティクスではカスタム検索の何を確認できる?

Googleアナリティクスを利用してカスタム検索を解析する際にポイントとなるのは、「概要(サマリー)」「利用状況」「サイト内検索キーワード」「検索ページ」です。

概要(サマリー)

「概要(サマリー)」では、サイト内検索から収集できたデータを一覧で確認できます。
ここでは、「検索回数の合計」「検索による離脱数の割合」「検索を伴うセッション」などを、期間を指定して確認することができるのです。

利用状況

「利用状況」では、サイト内検索を利用したユーザーと利用しなかったユーザーのデータを比較することができます。
サイト内検索を利用したユーザーの遷移先ページでの滞在時間が長ければ、用意されたコンテンツがユーザーのニーズにマッチしていると考えることができるでしょう。

平均セッション時間=滞在時間?webマーケティング会社が分かりやすく解説します。

サイト内検索キーワード

「サイト内検索キーワード」では、実際に検索されたキーワードを確認することができます。
また、「検索回数」「結果のPV(ページビュー)」「検索による離脱の割合」なども確認できます。

検索ページ

「検索ページ」では、ユーザーが検索を行ったページごとに、「検索回数」「結果のPV」「検索による離脱の割合」などをチェックできます。

まとめ

サイト内検索は、ユーザーにとって非常に利便性の高いものです。
実際、我々もECサイトなどで探し物をしている時、検索窓を見つけると便利に感じますよね。
さらに、サイト内検索はサイト運用者にとってもメリットの多いもの。
ユーザビリティが向上する上に、解析を行いさらに良いサイトを作ることができる。
サイト内検索は、そんなツールです。

今回の記事を参考に、サイト内検索自体や、そこから得られるデータを存分に活かし、今後のサイト運用に役立てていきましょう!